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ジョンケージ

ジョンケージについてブログの短文で書くのは、あまりにも無謀だと思いつつ見送っていました。
曲の演奏時間である4分33秒の間、まったく演奏者が楽器を弾かない「4分33秒」。コンサートホールの権威への挑戦、ホール内外の音に注意を向けさせるものなどと言われています。
前衛芸術全般、そんなに得意な方ではないのですが、ジョンケージの世界に東洋の文化はしっくりくると、解説文を読む前のファーストインプレッションがそうでした。
そんなケージの世界を表現する恰好の舞台が先月ありました。
アルディッティ弦楽四重奏団の「ケージの中の日本」です。
狂言師の野村萬斎との共演が大きな話題になりました。
よく西洋と東洋の文化が融合、という言い方をされますが、もともとケージの世界には日本の「静」や「無」に重なるものがあると思います。
ケージの生誕100年である今年は、あらためて作品を見つめ直したいと思っています。
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author : cpbadm-f | - | -