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ショスタコ論

先月の日経新聞の文化欄に、工藤庸介氏の文章が載っていました。
氏の本業は農学方面の研究者。
音楽の専門家ではないのですが、ショスタコーヴィチの愛好家で、運営するwebサイトはよく知られています。
webサイトを元にしたユーラシア選書の「ショスタコーヴィチ全作品解読」は、私は持ってはいませんが、購入を検討した一冊です。レビューにコメントしている人々が皆、それぞれにこだわり度が高いのが感じられます。
私にとってショスタコーヴィチは、中学や高校時代から好きな作曲家の一人でした。音楽の時間に、当時教科書の終わりの方に載っていた近現代の作曲家にはあまり時間をかけてもらえず、残念だった記憶があります。
ロシアの近現代史を思い、ことに旧ソ連と言う強大な権力を思いながら聞く響きが好きなのかと漠然と思っていましたが、この記事を読んで1つ思い当たったことがありました。
北海道生まれの工藤氏は、ショスタコーヴィチの静寂にロシアと北海道に積もる雪の音を思うと書いています。
北海道に住んでいた私も、どこか同様の感覚でショスターコヴィチを聞いているのかもしれません。
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author : cpbadm-f | - | -