<< 版画「塔」 | TOP | ユジャ・ワン >>

猿回し

最近、猿回しを見る機会がありました。
恥ずかしながら大道芸的なものだと思っていましたが、歴史のある伝統芸だと認識をあらたにした次第です。
そういえば狂言には靫猿(うつぼざる)があります。
大名の命令で猿引が猿をやむなく殺そうとすると、芸の合図かと思った猿が芸を始める…という話でした。
浄瑠璃なら「近頃河原の達引」。孝行者の猿回しの物語です。
こうして考えると、猿と人間というのは本当に近い関係にあり、また猿、人間と分割的ではなく、親しみを込めた関係として描かれてきたという。
あらためて調べてみると、もともと猿回しの歴史は奈良時代に遡り、武家の厄除けなど宗教的な儀式に使われていたのが始まりといいます。
まだまだ知らない文化がたくさんあります。
-
author : cpbadm-f | - | -