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G-CLEF

CDの整理をしていて、懐かしいアルバム数枚を見つけました。
1994年に解散した「G-CLEF」です。
バイオリンとチェロ、ピアノにパーカッションが紡ぎだす音楽は、クラシックにとらわれないボーダーレスな新ジャンルで、葉加瀬太郎らの「クライズラ―カンパニー」とともに一時代を築きました。
CMソングから火がつき、今でもテレビ番組の挿入歌などに登場する耳慣れた存在。
メンバーがいずれも東京芸大の出身で、高度な技術をもちながら、クラシックの世界を飛び出した、という雰囲気が広くファンを引き付けたように思います。
私がG-CLEFの名を知ったのは中学時代。サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」を編曲した同名の曲を聴きました。おなじみのバイオリン独奏に続き、テンポよくアレンジされた旋律は、原曲を過度に尊重するでも壊すでもなく、ただ「音楽って楽しいー!」という思いをもたらしました。コンサートでバイオリンを弾きながら客席を駆け上がるパフォーマンスも話題になりましたが、それも自然で嫌味がなく、「音楽の延長」に映りました。
小遣いをためてはCDを一枚一枚買い、東京在住の姉に頼んでは関東地方の彼らのFM番組を録音してもらって聞いたのも懐かしい思い出。解散してもう15年になりますが、時々無性に聞きたくなります。
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author : cpbadm-f | - | -