<< 雲庭の書 | TOP | 若いファンづくり >>

やさしい本

出版不況が言われて久しいこのごろ、部数を伸ばしているという雑誌の編集者が書いた本を読んでいます。
実に誠実に、またあたたかみを感じる内容です。
そしてこの雑誌が実際、素晴らしいのです。
古きよきものも扱いながら、新しい。
働く女性の着る普段着の作り方を示し、それをバレエ団のバレリーナに着てもらって見せる。
作りもアイディアもとても新鮮です。
的外れかもしれないのですが、この雑誌の表紙そのものも、古くて新しい。
深沢七郎の「笛吹川」の表紙を描いた谷内六郎を思い起こしました。
「笛吹川」の表紙は、本の装丁をテーマとした地方の文学館のイベント情報で見たものです。
普遍性というものが、一つのキーワードとなっている時代かも、というのは言い過ぎでしょうか。
-
author : cpbadm-f | - | -