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ユモレスク

ガーシュインに関する記事を書いていて、思い出したのがドボルザークのユモレスク 第7番変ト長調です。
ガーシュインが影響を受けた一曲だと聞いたことがあります。
タイトルは知らなくても、ほとんどの人が耳にしている曲だと思います。少し滑稽な感じすらする、のんびりしたメロディーです。
ドボルザークがニューヨークで活躍し、「新世界より」など名だたる曲を次々と作曲した後、故郷ボヘミアに戻って作った曲。激務や経済的問題などでアメリカ滞在に疲れて帰国し、音楽活動を本格的に再開する前の曲と言われています。
その先入観もあるかもしれませんが、懐かしさを感じるのんびりとした旋律は、ドボルザークのくつろいだ心境が表現されているように感じます。ドボルザークのほかの曲が、挑戦し、戦っている感じすらあるのと対照的です。
何となく秋の空を見上げながらゆったりと聞きたい曲です。
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author : cpbadm-f | - | -