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絵画鑑賞

最近、マネやモネの画集を見る機会に恵まれました。
マネは以前から興味を持っている画家で、「ベルト・モリゾ」や「エミールゾラ」など、画家や作家の肖像画も多く残しています。
一見、保守的な印象をもたらすものの、戸外で正装の男性と並ぶ裸婦を描いた「草上の昼食」など、シチュエーションで度肝を抜く作品もあります。
あらためて調べてみると、モチーフとして描かれているものの解釈に定説がないものも多く、「謎めいた」と表現している文献もありました。
作品をそのアーティストの生い立ちや精神性をからめて分析するのは、音楽でも絵画でも面白いものですが、彼の場合は、人間そのものがミステリアスでユニークだからこそ、こういった解釈論も面白くなるように思います。
論理を抜きに右脳的にそのままを鑑賞しようと思っても、つい左脳を働かせてしまうー私にとってはそんな画家です。
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author : cpbadm-f | - | -