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浮世絵

浮世絵が好きです。
人々の暮らしや風俗を生き生きと伝え、描かれている世界をとても身近に感じます。
中でも好きなのは東海道五拾三次。日本橋「朝之景」には、青物売りや魚売りが、体をかがめて商品を背負い、橋を渡る姿が描かれています。
片隅には猫らしき動物。身分制社会の中であっても、市井の人々が生き生きと歴史を織りなしていたことを感じます。
構図や中身にばかり注目していましたが、歌川広重の絵は「ヒロシゲブルー」と呼ばれる藍色の美しさに特徴があると知り、できるだけいい状態で色を鑑賞したいと思うようになりました。
「品川(日の出)」の海の色、「川崎(六郷渡舟)」の多摩川の色。
歌川の目にはどのように映っていたのだろうと、今の街の姿に重ねながら思うーこれも東海道五拾三次の楽しさです。
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author : cpbadm-f | - | -