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「蘭ing」

バイオリニストの松本蘭が一昨年にリリースしたファーストアルバム「蘭ing」を聞きました。
09年にミス日本着物賞を受賞し、ビジュアル系のイメージが強くなりましたが、「高嶋ちさ子12人のバイオリニスト」のころから存在感がありました。
「亜麻色の髪の乙女」や「ユーモレスク」など親しみやすい曲が多い「蘭ing」ですが、その中でヴュータン「アメリカの思い出」が目を引きました。
有名な「ヤンキードゥードゥル」(アルプス一万尺)のメロディーを元にしたユーモアあふれる曲です。
このCDにはほかにリムスキーコルサコフの「シェラザード」のアレンジもあり、選曲にこだわりを感じました。
きらめく才能があってこそ聴く人を楽しませることができる自由な遊び心。
ミス日本に出てみたり、さまざまな分野のアーティストと共演する彼女の姿と何となく重なります。
一方でヤンキードゥードゥルやほかに収録されている「ルーマニア民族舞曲」、それに「着物」。現代的な容姿の彼女と、古きよきもの、懐かしきもののコントラストもまた、魅力に感じます。
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author : cpbadm-f | - | -