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クライスラー×ラフマニノフ

芸術は「横」に見るとき、面白さが増幅する、と思います。
音楽家であれ、画家であれ、その時代に一緒に生きた他のアーティストとの交流を知ると、作品を深く味わえるように思います。
例えばクライスラーとラフマニノフ。
この二人は同時代を生き、全く違う性格ながら親しく付き合っていたと言われ、アンサンブルも残しています。
有名な「愛の喜び」「愛の悲しみ」もクライスラーの原曲をラフマニノフが編曲したものです。
二人とも大好きな作曲家ですが、一体、どんなやり取りを重ねながら後代に残る作品を創り上げていったのでしょうか。
資料に残る人となりも、作品のイメージも全く違う二人。
遠い国の、昔昔の人であることの多い芸術家の人間としての横顔が、くっきりと立ち上って、身近に感じられてきます。
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author : cpbadm-f | - | -