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バッハ カンタータ147番

 有名な「主よ人の望みの喜びよ」を含むバッハカンタータ147番「心と行いと生活では」を聴いています。
 「心と口と行いと生き方そのものが、キリストが救世主である証とならねばならないー」
 初演されたのは処女懐胎を知らされたマリアがエリザベトを訪ねる祝日の「マリア訪問日」であり、曲もマリアとそのマニフィカトが中心となっています。
 その中で「主よ人の望みの喜びよ」は、いろいろな形態で演奏されているものの、パイプオルガンの曲として、多くの日本人が思い浮かべる楽曲ではないでしょうか。
 笑ってしまうような話ですが、以前にいわゆる「酒とバラの日々」を楽しんでいた友人が、観光で行った海外の教会でこの曲が流れているのを聴き、すっぱり放埓な男女関係を断ち切って生き方を変えたことがありました。
 この曲はキリスト教に対する知識不足と、日本語訳の難しさもあって、いまだになかなか明瞭に理解、解釈できません。しかし宗教音楽には、どこか、人間の善性に訴えるものあるのではないかと思います。
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author : cpbadm-f | - | -