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音楽と動物

たまたまネットで見ていて、写真の面白さに惹かれました。
一人の女性が海に向かってバイオリンを弾いています。
サントリーのHPの中にあった椎名誠さんのエッセーでした。
アイラ島でアザラシを相手にバイオリンを弾く女性を扱っていました。女性が岩の上に立ち、海に向かってバイオリンを弾き始めると、アザラシが次々と頭を出し、終わると海へ帰ってゆくと言います。
この文章を読んでいて思い浮かんだのは、セロ弾きのゴーシュでした。
ご存じ宮沢賢治の童話です。町のオーケストラのセロ弾きゴーシュが自宅を訪問してくる動物を相手にセロを練習する物語。
もともと音楽は、鳥のさえずりや小川の流れなど自然の音を模倣していると考えられる側面があり、それゆえ動物にも心地よいと感じることができるのかもしれません。
動物と人間の音声系列を分子レベルから行動レベルまでさまざまな階層にわたって分析する学問もあります。動物も人間もひとつのいのちーという感じがして、好ましく思います。
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author : cpbadm-f | - | -