シチリアの月の下で

たまたまテレビをつけたら、NHKの番組にアコーディオニストのcobaが出ていました。懐かしくなって、アルバム「シチリアの月の下で」を聞いています。
高校時代にcobaー当時はまだ本名で活動していましたがーのことを知りました。記憶があいまいですが、G-CLEFのラジオ番組か何かに出演していて、「日本にはアコーディオンのアカデミックな学校がなくて」云々と話していたのを聞きました。アカデミック、という言葉の響きまでなぜか覚えています。
そのとき流れていた「雪のアトリーチェ」に一目ぼれして、町のレコード店(すでにCDが主流でしたが、そう表現するのが似合う店でした)で探し、買い求めた記憶があります。
考えてみるとあのころデビュー直後だったcobaも20周年。時の流れを感じます。
でもどの曲を聴いても、なぜか心がときめくのは、昔も今も変わりません。
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プロコフィエフ

わたしがバレエ音楽というジャンルを見直すきっかけになったのが、セルゲイ・プロコフィエフです。
中でも「ロメオとジュリエット」。
ストーリーの展開に寄り添うように、雄弁な音楽です。
キャピュレット家の舞踏会のシーンでは、儀礼的で重々しく、ジュリエットの両親ら古めかしい世界の人々を象徴的に表現しているーと言われます。これと対照的に、ロミオとジュリエットが出会うシーンでは、軽やかで若々しい音楽に、二人のフレッシュ感が伝わってきます。
プロコフィエフという人は、音楽を理論的に構築する人ではなかったーという評が一般的ではないかと思います。自身、作家活動も経験しているので、音楽を言語的に表現しようとしていたのではないかーと。これは私見ですが。
20世紀の初め、プロコフィエフは米国への亡命の旅の途中で、日本に滞在していたといわれます。あらためてウィキペディアで調べると、約2か月間、東京、京都、横浜などに滞在していたということでした。徳川頼貞ら音楽学者とも交流があっと言われ、この時代に日本に縁があったという点でも、なんとなく親しみを覚えています。
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