大学開放

久しぶりに芸大出身の友人と連絡を取り、思いついて東京藝術大学のHPを見ました。
東京に住んでいたときは、時々学生の作品展を見に行ったことがありました。しかし当時よりもずっと一般が入場できる作品展や演奏会が増えているのに驚きました。
少子化で、地域貢献が大学経営のキーワードの一つになっていることが関係しているのかもしれません。
以前住んでいた街では、3つの4年制大学の図書館をだれでも自由に利用できる上、私立大のプールも講義のないときは公開され、近隣のお年寄りが健康づくりに通っているのを目にしました。
東京藝大でも、邦楽器による子供のためのコンサートやシャガール展など魅力的なイベントが案内されていました。
国内トップレベルの大学ゆえ、本物が提供されていることを感じます。
人づくりのためにも、大学の知的財産がもっと有効に活用される機会が増えれば、と思いました。
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ブラックマーケット

ニュースで天気予報を聞いていて、なぜか思いだすのがウェザーリポートのブラックマーケット。
天気予報だからウェザーリポート・・・という素朴な理由ですが、初めて聞いたのは高校時代というのに、その鮮烈な印象が忘れられません。
そのころはかっこよさだけでマイルス・デイビスを聞いていて、その延長でウェザーリポートを知りました。
最初に聞いたブラックマーケットは実は、正式なバンド演奏ではなく、弦楽バンドがコンサートで弾いたアレンジバージョン。
チェリストがチェロを持ち上げながら演奏する破天荒なステージが楽しめましたが、そのファンキーさは「本家」にしっかり由来するものだと後で知りました。
あまりに著名でここであれこれ表現するのは差し控えますが、大傑作という言葉がぴったりのブラックマーケット。天気予報で思いだすのはちょっと失礼かと反省します。
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ユモレスク

ガーシュインに関する記事を書いていて、思い出したのがドボルザークのユモレスク 第7番変ト長調です。
ガーシュインが影響を受けた一曲だと聞いたことがあります。
タイトルは知らなくても、ほとんどの人が耳にしている曲だと思います。少し滑稽な感じすらする、のんびりしたメロディーです。
ドボルザークがニューヨークで活躍し、「新世界より」など名だたる曲を次々と作曲した後、故郷ボヘミアに戻って作った曲。激務や経済的問題などでアメリカ滞在に疲れて帰国し、音楽活動を本格的に再開する前の曲と言われています。
その先入観もあるかもしれませんが、懐かしさを感じるのんびりとした旋律は、ドボルザークのくつろいだ心境が表現されているように感じます。ドボルザークのほかの曲が、挑戦し、戦っている感じすらあるのと対照的です。
何となく秋の空を見上げながらゆったりと聞きたい曲です。
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ラプソディーインブルー

ガーシュインの名を知ったのは、この曲が最初でした。
確か、中学生ぐらいのときに高校生バンドが町場のコンサートで演奏したのを聞きました。
ジャズ?と思わせながらもそうではない独特の曲だと思いました。
その後、ガーシュインがジャズを民族音楽的にとらえていたこと、ジャズとクラシック音楽を融合させた曲であることなどを知りました。
食やその他の文化も、定義はあいまいであっても「アメリカ的」と呼ばれるものがいくつかありますが、この曲はまさにそんな風味です。
ジャンルがボーダレスに近い自由度、軽い曲調、いずれもアメリカを連想させ、なぜかおおらかな気持ちになれる曲です。
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