版画「塔」

私のなかで雨の日に聞く曲として定着しています。
ドビュッシー「版画」より「塔」。
アジア的な音楽です。
ガムラン音楽の影響もあると聞きます。
ガムランって、いろいろな西洋芸術のなかで時々取り入れられています。こういう雰囲気は西洋にはなかったものとして、西洋人たちを惹きつけたのだろうと、月並みながら想像。
「版画」は3つの異なる地域をそれぞれ描いています。
あとの2つは、スペインをテーマとした「グラナダの夕べ」、そしてフランスの「雨の庭」。
続いて「雨の庭」を聞きましたが、こちらは対照的に洗練の極み、と私には感じられます。
地域によっては雪も混じるという冷たい雨。こういう日にはこういう日にふさわしい曲を探すのを楽しみとしたいと思います。
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フェイゲン

きょうの一枚は、1年ほど前に出たフェイゲンの「サンケン・コンドズ」。
フェイゲンは米国バンド、スティーリー・ダンの一員ですが、これはソロアルバム。去年はちょうどこの時期に、デュークス・オブ・セプテンバー・リズム・レヴューとして来日公演を行っていたのでした。
軽快な曲が多いのですが、歌詞にはシニカルなものがちりばめられています。
「メモラビリア」は核実験で発生したかけらを拾い集める女性のストーリー。
背景をのぞかせながらも、正面から社会と対峙するような作品ではないのが、個人的には、好きです。
アイザック・ヘイズのカバー一曲を除き、すべてフェイゲンのオリジナル。大人のロックという感じがします。
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