世阿弥生誕650年

今年は世阿弥の生誕650年です。
4月には、「スーパー能」と銘打ち、世阿弥に関する物語を扱った新作が上映されました。
手がけたのは梅原猛先生。
スーパー歌舞伎、スーパー狂言に続く、スーパー能。
せりふは現代語なのが特徴でした。
確かに、能初心者のシンプルな感想は、「意味がわからない」であることが多いと言いますから、そこをクリアすれば、伝統文化の迫力で、初心者も惹きつけられたことと想像します。
歌舞伎は最近は層を広げ、若い女性の鑑賞者も増えていると言いますが、果たして能は。。
それを考えるために、「風姿花伝」を読み直したいと思います。ただし、もちろん、現代語訳のものです。
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シューベルト「幻想」

今日の一曲は、シューベルト。
ピアノ・ソナタ18番ト長調「幻想」。いわゆる「幻想ソナタ」です。
なぜかというと、読んでいた短歌雑誌に、この曲名が出てくる作品があり、ふいに聞いてみたくなったという。
短歌の作品の方はレトリックがふんだんに使われている感があり、よく解釈がしきれないのですが、「幻想」の演奏を聴けば、その時の短歌の作者の気持ちに近づけるのではないか、とそんな理由でした。
幻想という日本語は儚さ、あやうさ、といったものを連想させるようにも思うのですが、この曲は少しイメージが違って、優雅で静かな力を湛えているという気がします。
どうしてだか雨の日に聞きたい気がする「幻想」。
聞いていると、左脳が静かに閉じていくかのようです。
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