イェイツと能

図書館で文献を調べていて、ノーベル文学賞作家のイェイツに辿り着きました。
ウィリアム・バトラー・イェイツ。アイルランドの劇作家です。
日本への関心が高く、能に高い関心を持っていたことでも知られています。
2年ほど前でしたか、イェイツの戯曲「鷹の井戸」を元にした「鷹姫」が東京で上演されました。「鷹の井戸」は、能の影響が最も色濃い作品。
命の尽きない泉を求めてやってくる若き王子が主人公です。
これはあらすじを書いてしまうと、3行くらいで終わるのですが・・・イェイツが能を愛したのは、写実的でない点とも言われ、これは見るしかないのだろうと思います。
泉が表現しているのは、人間の尽きせぬ欲望。
説明を控え、解釈を観客に委ねるあたり、最近のオペラの傾向を先取りしていたように思うのは穿ち過ぎでしょうか。
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ムーミン分析

新聞の文化欄ということでいえば、かねてより、日経新聞の文化欄が好きです。学生時代にも、日経は実は文化欄が面白い、という話をマスコミ志望の友人とよくしていました。一般紙のテレビ欄に相当するページにあるのですが、話題も緩急、硬軟さまざま、隙間産業ならぬ話題あり、実に多様です。
最近、切り抜いていたのは、森絵都さんの書いた「ムーミンママ再考」(3月9日)。トーベ・ヤンソンのムーミンシリーズは子どものころ熟読したので、自然に目が行きました。
ムーミンパパやママの人物像を、少しだけ社会的?に、分析していて、またムーミンシリーズを読みたくなりました。
森さんいわく、「ムーミン世界の背景には数々の自然災害が仕込まれているけれど(中略)ムーミンママは慌てず騒がずに泰然としている」
あたたかく、包容的でありながら、雨が屋根を打つ音を聞きながら昼寝をし、「自己を回復させるための場所」を持っている、という分析。
この「雨が屋根を」うんぬんというくだり、今でもよく覚えていて、雨の日になる度に思い出していたので、とてもしっくりきました。
…とりとめがなくなりつつありますが、どーんと構えていて包容力に満ちあふれつつ、自分を持っているムーミンママが、ちょっと素敵に思える記事でした。
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