マティスの世界

25日から国立新美術館で大エルミタージュ美術館展が始まります。
新聞の特集記事で、同展の顔的な作品のひとつ、「赤い部屋(赤いのハーモニー)」を見ました。
私はマティスの独特な明るい色調の絵が大好きです。
赤が基調となっているこの作品は、全体的に色調が明るく、描かれている女性も笑顔で、心がほっとします。
マティスの作品を早くから認め、購入していたのはロシアの富豪、シチューキン。
家族を亡くした悲しみの中で、シチューキンはマティスの作品に癒しを感じていたと言われます。
シチューキンの存在があってこそ描かれた作品も多いと考えると、人と人との出会いの不思議さを感じます。
もしもシチューキンとマティスが出会っていなかったら、ここまでマティスの才能は引き出されたのだろうか、と。
偶然なのか必然なのか、後代に残る芸術作品には大きな力が左右しているように感じます。
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author : cpbadm-f | - | -