1000人のチェロコンサート

立ち寄った楽器店で「1000人のチェロコンサート」のチラシを見つけました。
1998年に神戸で震災復興への思いを込めて第一回が開かれたコンサート。1000人超が出演し、ギネスブックにも載っています。
ニュースを聞く度に、一度は参加してみたい、と思いながら今に至っています。
4回目の今年は5月16日、広島での開催。三枝成彰が書き下ろした広島へのレクイエムも演奏されるそうです。
平和、というと、もはや気恥しいくらいに、日本では当たり前ですが、平和であるからこそ、音楽を奏でる自由があるのだと思うと、やはり幸せな思いが湧きます。
4回以上の参加が義務付けられている公式練習会場は、全国6か所。いつか新潟も公式練習会場に加わらないかなーと期待を込めて思いました。
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今日の一枚

何年かぶりにCDラックから取り出したのは、江差追分の歌い手、木村香澄さんのCD「香澄(KAZUMI)」です。
若手の実力派で、海外での演奏経験もある方ですが、このCDはソーラン節をテンポよく編曲した「ソーランビート」など正調江差追分にとどまらない魅力を伝える一枚。歌詞にも時折、遊び心がのぞきます。
何度か北海道江差町での江差追分全国大会を聞いたことがありますが、江差追分は不思議な魅力のある民謡。
全国大会は、3日間同じ江差追分を参加者が次々に歌い続け、優劣を競うものですが、なぜか飽きさせません。
また、先細りが懸念はされるものの、若い歌い手も育っていることを考えると、しっかりと根付いた文化だといえます。
朝一番から聞くには、少々食傷気味に感じることもある民謡ですが、北前の船頭たちが行き交った往時を思いながら、聞く時間が好きです。
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ラ・フォル・ジュルネ2

4月30-5月1日に開かれるラ・フォル・ジュルネ新潟では、各会場にショパンとバッハゆかりの人にちなんだサブネームがつくことになっています。
例えばりゅーとぴあコンサートホールは、ショパンの友人で兄弟弟子でもあり、写譜者・出版者でもあったフォンタナ。
りゅーとぴあ劇場はドラクロア。偉大なロマン主義の画家であり、ショパンの親友でもあります。
音楽文化会館は女流作家であり、ショパンの恋人でもあったジョルジュサンド・・・といった具合です。
昔日の作曲家たちが持っていた意外ともいえる交友関係をたどると、演奏にまた膨らみが感じられる気がします。例えていうなら、世界史を学ぶとき、各国史ばかり勉強しているより、同時代の他国史を並行して学ぶ方が、それらの関連性、あるいはシンクロニシティともいえる面白さがあるのと似ているでしょうか。
サンドの小説、ドラクロアの絵画。ショパン年だからこそ、こうした「ヨコのつながり」も一緒に楽しんでみたいと思います。
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