2012.08.07 Tuesday 04:33
パソコンで何らかの文章を書くときに聞いている作業用BGMのフォルダから。
あまりにもメジャーな曲が多いのですが、1つ目はフーガBWV578、通称小フーガです。
小学校のときに朝、目をつぶって3分間静かにしている「黙想の時間」というのがあり、そこで流れる曲であったように記憶しています。
あまりにも有名な旋律と精密な構成。懐かしさがあるせいか、心地よく耳に流れ込んできます。
2つ目はシューベルトのアヴェ・マリア。
スラヴァの声に癒されています。日本でスラヴァの知名度を一気に上げたのがアヴェマリアでした。
ながら族ではないので、音楽を聴きながらいろんな作業はできない方ですが、このフォルダの曲は、文章を書くにあたっても支障がないように感じています。
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2012.08.06 Monday 04:26
早朝というよりまだ星の瞬く未明の時間、目覚ましにショパンのノクターン(夜想曲)、作品9-2を聞くのが好きです。
映画やCMでもよく使われ、非常にメジャーな曲で、ショパンのノクターンといえばこの曲、という人も多いのではないかと思います。
甘美な旋律が繰り返され、心穏やかに聞くことができます。
この曲を聞くとジェームズ・ロビンズのバレエ作品「イン・ザ・ナイト」を連想します。バレエの話になってしまいますが、星空の中でノクターンが流れ、3組のカップルが順番に「作品27-1」「作品55-1」「作品55-2」を踊ります。
ストーリーが特別なく、初々しい恋、情熱にぶつかり合う恋などをさまざまに表現します。ストーリーに沿って展開していく作品もよいのですが、観る者に自由自在な時間を与えてくれます。作品9-2は最後に流れます。
ゆったりとした旋律だからこそ、想像力をかきたてるのかもしれません。
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2012.07.10 Tuesday 23:50
カレンダーを見ていて、今日が米倉涼子のブロードウェーデビューだったと気づきました。
アンバダサー劇場で16年目というロングラン中の「CHICAGO]のロキシー役。
ブロードウェイでの日本人女優の主役は実に54年ぶりといいます。
売れない女優のロキシーが愛人を殺して投獄されるも、悪徳弁護士の力を借りて罪を正当化し、悲劇のヒロインとしてメディアの注目を浴びていくー
松本清張作品のイメージが強すぎたんでしょうか、米倉涼子って、悪役がとても似合う気がします。ロキシーははまり役に思えるのですが、私だけでしょうか。
クラシックバレエ出身の方ですが、ジャズでどんな魅力を発揮されるのか楽しみです。
公演は6日間ですが、8月に赤坂ACTシアターで凱旋公演。ヴェルマ役・アムラも来日ということです。
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2012.07.05 Thursday 00:02
あやうくパスワードを忘れかねないくらい、更新が滞っていました。
日付が変わってしまいましたが、7月4日はピアソラの命日でした。
そのとき、私は高校生でした。
初めてピアソラの音楽を聞いたときの、「古くて新しい音楽」という印象を今もよく覚えています。
系譜をたどると、生涯、実験を繰り返していた人でした。
タンゴからクラシックをめざし、再びタンゴを軸にした新しい音楽を目指してフランスから帰国。
エレキを取り入れたブエノスアイレス八重奏団は、保守的なタンゴファンから猛攻撃を受けたといいます(wikipedexia)。そしてさらに新境地を求めてニューヨークへ。
オリジナル作品にはテンポなどの指示が少なく、また書かれている指示通りに弾くのでは今ひとつと言われます。まさにピアソラ自身が音楽だった、という気がします。
また「アディオス・ノニーノ」を聞こうと思います。
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2012.04.24 Tuesday 23:15
25日から国立新美術館で大エルミタージュ美術館展が始まります。
新聞の特集記事で、同展の顔的な作品のひとつ、「赤い部屋(赤いのハーモニー)」を見ました。
私はマティスの独特な明るい色調の絵が大好きです。
赤が基調となっているこの作品は、全体的に色調が明るく、描かれている女性も笑顔で、心がほっとします。
マティスの作品を早くから認め、購入していたのはロシアの富豪、シチューキン。
家族を亡くした悲しみの中で、シチューキンはマティスの作品に癒しを感じていたと言われます。
シチューキンの存在があってこそ描かれた作品も多いと考えると、人と人との出会いの不思議さを感じます。
もしもシチューキンとマティスが出会っていなかったら、ここまでマティスの才能は引き出されたのだろうか、と。
偶然なのか必然なのか、後代に残る芸術作品には大きな力が左右しているように感じます。
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2012.03.26 Monday 00:46
1か月ほど前から、繰り返しとある曲を聞いています。
アマチュアの友人が作った曲です。
もとはクラシックの人ですが、長くバンド活動をしていて、作曲も演奏もかなりのレベルなので、気持ちよい出来の曲です。
1番の歌詞とサビは出来上がっていて、2番を作ってほしいという依頼でした。
自由な詩作と違って、字数も限られ、メロディーに乗る言葉の発音も何でもいいというわけではないので、短い歌詞の割には苦心して時間がかかっています。
何を表現したいのか、ということはだいたい共有できているので、あとは語彙を引っ張ってきてあてはめる、という作業になります。
この言葉、と思うものは、メロディーに乗らず、7合目くらいで止まっています。
言葉の検証のために何度もYoutubeを再生して、疲れたので、なんとなく「アメージンググレース」をかけました。
アメージンググレース(素晴らしき恩寵)は、奴隷商人のジョン・ニュートンが、嵐によって死に直面したときに神を求め、そのことが転機になって敬虔なクリスチャンとなり、後に牧師となって書いた詩です。
そんな経緯を聞いてからか、聞くたびに心が浄化される思いが湧き、活力をもらいます。
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2012.02.02 Thursday 23:02
旅行や仕事などで地方へ行くと、つい反射的にホールなどでコンサートのチラシをもらってきます。その習性を知っている家族も、やはりもらってきてくれます。
そのコンサートのために再度その地域へ行くということは、まずできないのですが、それでもどんなコンサートがあるのかが気になってしまうのです。
地方でのコンサートには何年か後に実力、知名度ともUPする演奏家が出ていますから、それを占うのも楽しみです。
それにそもそもイベントとして面白そうなものもあります。
コンサートに行くという形でチラシという告知に貢献できないのは申し訳ないですが、あれこれ調べたりして、その後につながることが多いので、お許しいただけたらと思います。
何でもネットで調べることができますが、コンサートのチラシをPDFなどで見られるようにしているケースは見かけないので、とても貴重な情報源です。
この間は信州で面白そうなチラシをいくつか見かけました。その話題はまた次回に。
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2012.01.18 Wednesday 23:19
たまたまテレビをつけたら、NHKの番組にアコーディオニストのcobaが出ていました。懐かしくなって、アルバム「シチリアの月の下で」を聞いています。
高校時代にcobaー当時はまだ本名で活動していましたがーのことを知りました。記憶があいまいですが、G-CLEFのラジオ番組か何かに出演していて、「日本にはアコーディオンのアカデミックな学校がなくて」云々と話していたのを聞きました。アカデミック、という言葉の響きまでなぜか覚えています。
そのとき流れていた「雪のアトリーチェ」に一目ぼれして、町のレコード店(すでにCDが主流でしたが、そう表現するのが似合う店でした)で探し、買い求めた記憶があります。
考えてみるとあのころデビュー直後だったcobaも20周年。時の流れを感じます。
でもどの曲を聴いても、なぜか心がときめくのは、昔も今も変わりません。
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2012.01.07 Saturday 21:56
わたしがバレエ音楽というジャンルを見直すきっかけになったのが、セルゲイ・プロコフィエフです。
中でも「ロメオとジュリエット」。
ストーリーの展開に寄り添うように、雄弁な音楽です。
キャピュレット家の舞踏会のシーンでは、儀礼的で重々しく、ジュリエットの両親ら古めかしい世界の人々を象徴的に表現しているーと言われます。これと対照的に、ロミオとジュリエットが出会うシーンでは、軽やかで若々しい音楽に、二人のフレッシュ感が伝わってきます。
プロコフィエフという人は、音楽を理論的に構築する人ではなかったーという評が一般的ではないかと思います。自身、作家活動も経験しているので、音楽を言語的に表現しようとしていたのではないかーと。これは私見ですが。
20世紀の初め、プロコフィエフは米国への亡命の旅の途中で、日本に滞在していたといわれます。あらためてウィキペディアで調べると、約2か月間、東京、京都、横浜などに滞在していたということでした。徳川頼貞ら音楽学者とも交流があっと言われ、この時代に日本に縁があったという点でも、なんとなく親しみを覚えています。
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2011.12.16 Friday 14:46
最近バレエを見るようになって、遅ればせながら偉大さを感じるようになったのがチャイコフスキーです。
「悲愴」や入門的な曲のイメージを持っていましたが、三大バレエと呼ばれる「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」の三作品をあらためてバレエとともに聞き直してみると、卓越した才能に感嘆します。素晴らしいといわれる舞台であるほど、チャイコフスキーの音楽が光るように感じます。
「白鳥の湖」のチャルダッシュやマズルカ、「くるみ割り」の「中国の踊り」やチェレスタを使った「金平糖の踊り」など着想の豊かさに楽しませてもらいます。
役人出身で作曲家として活躍した年数は決して長くない人だったそうですが、それでもありとあらゆるジャンルの曲を残しています。7か国語を自由に操るコスモポリタンだったと最近知りました。その視点の自由さも創作のエネルギーだったのかもしれません。
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