2010.09.28 Tuesday 18:36
法要で、久しぶりに御詠歌を聞きました。
あまり日常的に聞く環境にはありませんでしたが、以前住んでいた北の町で、戦争関係の慰霊祭に参加した際に、その言葉の内容や響きに感動しました。
じっくり聞いてみると、仏教の真理が短い言葉にこめられていることに気づきます。
今回、ご住職に御詠歌の譜面について尋ねると、一枚いただけました。
五線譜ではないとは知っていましたが、独特の記号を用い、とても難しく感じます。とはいえ、大抵はご住職から聞き伝えで学ぶということです。
譜面をいただいたのは、南こうせつさんの作詞・作曲によるものでした。ご実家が曹洞宗のお寺にご縁のある方だそうです。
ちりん、ちりんと響く鈴と御詠歌のハーモニーは、それだけで独特の雰囲気を醸し出し、これもまた仏教音楽という素晴らしい一ジャンルだと思いました。
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2010.09.05 Sunday 13:16
子供向けのCDをひもといていたら、思いがけずこの曲が収録されていました。
オブラディオブラダ。
子供のコーラスできくとそれらしいですが、もとはビートルズの曲。
言われてみると、ビートルズのポップな雰囲気も思い当たります。
オブラディオブラダはナイジェリアの言葉だとも言われていますが、はっきりしているのは「LIFE GOES ON」の意味で作られたということだけのようです。
カリプソともレゲエとも言われていますが、その由来の先入観があるせいか、カリプソの方がピンとくる感じがします。
なぜかワーストソングに選ばれたことが何度かあるというこの曲・・それだけメジャーだということでしょうか。私はポップで好きな曲なのです。
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2010.08.18 Wednesday 15:40
知人のブログに、青春を彩る音楽として、ポールモーリアの名が挙げられていて、久しぶりにCDを取りだしました。
「恋はみずいろ」「涙のトッカータ」など、日本にもなじみのある曲がたくさんありますが、なんといっても「オリーブの首飾り」が好きです。
手品のバックミュージックのイメージが強いこの曲。事実、日本でもマジシャンがこの歌を口ずさみながらショーを展開することが多いようです。日本のCMソングにもなり、知らない人はないといっても過言ではないのではないでしょうか。
阪神淡路大震災の際に追悼曲を作曲したり、バラエティー番組の突撃取材に気軽に応じたり、というエピソードのせいでしょうか。とても気さくなイメージがあります。
音楽には、作曲者、演奏者の顔が浮かぶーそう思わせる人です。
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2010.08.08 Sunday 11:18
東京から訪ねて来た知人と、ひょんなことから阿波踊りの話題になりました。
「エライヤッチャエライヤッチャ・・」で有名な阿波踊り。
最近は鳴り物の中でも難易度の高い三味線や笛を使うところが少なくなり、鐘や太鼓が中心となっている連が増えているようだということでした。
三味線のチューニングの難しさ、五線譜で表現することの難しさなどを考えると、祭りとともに三味線文化の広がりをも期待するのはちょっと酷かもしれません。
知人は中野区在住で、高円寺の阿波踊りに参加しています。後で調べると、阿波踊りは関東圏で広がりを見せ、有名な相模原のほか、小金井などでも行われているようです。
数年前から小金井阿波踊りを主催している
東京学芸大学のホームページには、学長先生も職員の方や附属の幼稚園児と一緒に踊りの列に加わったーという記事が載っていました。
大学の場合地域連携という側面があり、また教育・研究にも直結しているのかもしれませんが、根底には都会の人たちも求めている祭りの魅力が、何かあるのかもしれません。
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2010.07.27 Tuesday 06:09
久しぶりに芸大出身の友人と連絡を取り、思いついて
東京藝術大学のHPを見ました。
東京に住んでいたときは、時々学生の作品展を見に行ったことがありました。しかし当時よりもずっと一般が入場できる作品展や演奏会が増えているのに驚きました。
少子化で、地域貢献が大学経営のキーワードの一つになっていることが関係しているのかもしれません。
以前住んでいた街では、3つの4年制大学の図書館をだれでも自由に利用できる上、私立大のプールも講義のないときは公開され、近隣のお年寄りが健康づくりに通っているのを目にしました。
東京藝大でも、邦楽器による子供のためのコンサートやシャガール展など魅力的なイベントが案内されていました。
国内トップレベルの大学ゆえ、本物が提供されていることを感じます。
人づくりのためにも、大学の知的財産がもっと有効に活用される機会が増えれば、と思いました。
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2010.07.20 Tuesday 11:44
ニュースで天気予報を聞いていて、なぜか思いだすのがウェザーリポートのブラックマーケット。
天気予報だからウェザーリポート・・・という素朴な理由ですが、初めて聞いたのは高校時代というのに、その鮮烈な印象が忘れられません。
そのころはかっこよさだけでマイルス・デイビスを聞いていて、その延長でウェザーリポートを知りました。
最初に聞いたブラックマーケットは実は、正式なバンド演奏ではなく、弦楽バンドがコンサートで弾いたアレンジバージョン。
チェリストがチェロを持ち上げながら演奏する破天荒なステージが楽しめましたが、そのファンキーさは「本家」にしっかり由来するものだと後で知りました。
あまりに著名でここであれこれ表現するのは差し控えますが、大傑作という言葉がぴったりのブラックマーケット。天気予報で思いだすのはちょっと失礼かと反省します。
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2010.07.16 Friday 04:50
ガーシュインに関する記事を書いていて、思い出したのがドボルザークのユモレスク 第7番変ト長調です。
ガーシュインが影響を受けた一曲だと聞いたことがあります。
タイトルは知らなくても、ほとんどの人が耳にしている曲だと思います。少し滑稽な感じすらする、のんびりしたメロディーです。
ドボルザークがニューヨークで活躍し、「新世界より」など名だたる曲を次々と作曲した後、故郷ボヘミアに戻って作った曲。激務や経済的問題などでアメリカ滞在に疲れて帰国し、音楽活動を本格的に再開する前の曲と言われています。
その先入観もあるかもしれませんが、懐かしさを感じるのんびりとした旋律は、ドボルザークのくつろいだ心境が表現されているように感じます。ドボルザークのほかの曲が、挑戦し、戦っている感じすらあるのと対照的です。
何となく秋の空を見上げながらゆったりと聞きたい曲です。
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2010.07.15 Thursday 10:39
ガーシュインの名を知ったのは、この曲が最初でした。
確か、中学生ぐらいのときに高校生バンドが町場のコンサートで演奏したのを聞きました。
ジャズ?と思わせながらもそうではない独特の曲だと思いました。
その後、ガーシュインがジャズを民族音楽的にとらえていたこと、ジャズとクラシック音楽を融合させた曲であることなどを知りました。
食やその他の文化も、定義はあいまいであっても「アメリカ的」と呼ばれるものがいくつかありますが、この曲はまさにそんな風味です。
ジャンルがボーダレスに近い自由度、軽い曲調、いずれもアメリカを連想させ、なぜかおおらかな気持ちになれる曲です。
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2010.06.20 Sunday 18:32
バッハのカンタータ211番。コーヒーカンタータ。
この曲はあるラフなコンサートで、知人の声楽家が歌っているのを聞いて知りました。歌詞の意味がわからなくても何となくクスリと笑え、意味を知って、また笑える曲です。
コーヒーのことばかり考えている娘と父親のやり取りを歌ったもの。
何で若い娘がコーヒー?と疑問に思いますが、当時はコーヒーハウスは女人禁制、コーヒーは女性が飲むものではないとされていたそう。その風潮に反発するかのように書かれた詩がこの曲のもとになっています。
コーヒーがやめられるわけないでしょう♪そういう主旨の曲ですが、バッハ自身もコーヒー好きだったのでしょうか。
この曲はまさにコーヒーハウスで演奏されたものと言われています。教会等からコーヒーハウスへ演奏の場を広げたのはバッハの功績。丁寧に入れたブラックコーヒーを飲みながら聞きたい曲です。
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2010.06.09 Wednesday 05:44
テンションを上げる曲、上がる曲というのがありますが、私にとってはこれ。
アラム・ハチャトゥリアンの「剣の舞」です。
クルド人による戦いの踊りを表現していると言われています。
ショパンとかバッハとか、そういうメジャーな西欧の音楽ばかり聞いていた小学生のときに聞き、こういうのもあるんだーと素朴に感動した覚えがあります。
どこか東洋的なのは、ハチャトゥリアンの祖国アルメニアの民族音楽を彷彿とさせます。
野性的、精力的ではありますが、戦いというイメージの割にはあまり暴力的な感じがせず、民族・文化のにおいがするという印象があります。
途中の旋律は、戦いに送り出す人たちの悲しみを表現していると聞きました。かの地に思いをはせながら時々聞いています。
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