ウクレレ

ウクレレを買いました!
初心者用の、とてもリーズナブルなものですが。
ギターはかじったともいえないほどで、すっかり忘れてしまいましたが、小さくて手頃な楽器が何かやりたかったのです。
楽器店の前で売っているのを、何度か横目で通り過ぎて、結局買いました。
チューナーを一緒に買うべきか、ちょっと悩みましたが、耳でどうにかなるかも、と思ってとりあえずやめておきました。
弦の音ってやっぱり好きだなぁと思いながら触っています。
あれはウクレレだったのか確信はないのですが、「魔女の宅急便」の「海の見える街」という曲だったでしょうか、主人公が住む新しい街に着いたとき(?)流れていた曲が印象に残っています。
気取り無く、押しつけがましくもない。そんな音色が好きだなあと思いながらのウクレレです。
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グリーングリーン

ジャズにアレンジされた「グリーングリーン」を聞く機会があり、聞きながらいろいろなことを考えていました。
この曲はもとは、米国のフォークグループ、ニュー・クリスティ・ミンストレルズが1963年に歌った曲。
小学校の教科書にも確か載っていて、「二度と帰ってこない」お父さんというのは、一体どういうことなんだろう、と子供心にも重く感じた記憶があります。
この詩は訳詞ではなく、片岡輝氏による作詞。そもそもオリジナルでは、「パパ」ではなく「ママ」が登場すると言います。
私は子供の頃から何となく、この詩に描かれている父親像が、「日本的」でない感じがすることを不思議に思っていました。後になって、訳詞なのだろうと思いましたが、そうではないと最近知りました。
この曲が歌われた時期の時代背景や、片岡氏自身の来歴なども併せ、推測をすることしかできませんが、「なぞ」の多い歌。それがこの歌が長く歌い継がれている理由の一つでもあるかもしれません。
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黒猫

もしもタイムスリップするなら・・・と、考えてみたら。思いついたのは1880年代のパリでした。
例えばモンマルトルの丘の麓にあった文学キャバレー「黒猫」。当時の文芸の発信地だったとされます。
ドビュッシーもこの店の常連だったとか。ここに集まる詩人の詩をもとにしたシャンソンを残していると聞きます。
道立帯広美術館に所蔵されている「黒猫」のポスターを描いたのは、テオフィル・アレクサンドル・スタンラン。作曲家の劇画も描いていました。
文化人たちが交錯していた当時を思うと、店の片隅でいいからその様子を見ていたかった、などと思います。
そんな当時の熱い、文化の交錯を思うとき、ドビュッシーの音楽も広がりを持った違った響きに感じられます。
そんなわけで今日はドビュッシーを聞いています。
「牧神の午後への前奏曲」
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人とボカロと

友人Aがオリジナルの曲を作りました。
しっとりした、唱歌に近いような曲でしたが、友人Bが「これは初音ミクに歌わせよう」と言い出しました。
友人Bは初音ミクを使った録音ができる人で、了解を得て編曲し、それをニコニコ動画にUPしていました。
私にはとても新鮮でした。
まず初音ミクに歌わせる、という発想が私にはありませんでした。
もともとの曲調が全然違うのです。それにBは、初音ミクに歌わせるバージョンからだったら、人気が出る可能性もあるかも、と思ったようでした。
録音の状態が少しBの納得いかないようでしたが、それでも面白いものができあがっていました。
最近は中学生、高校生ぐらいに好きな曲を尋ねると、「ボカロの〇〇・・・」という答えが返ってくることが多くて驚きます。
創作活動を取り巻く環境の変化が、ハードルを下げていると感じます。
それはもちろん歓迎すべきことなのですが、そんな時代にプロはどうあるべきか、そんなことも考えます。
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普門館

昨年のうちにこのことを書こうと思いながら、失念していました。
普門館が使えなくなる、というニュースを聞いて、驚きました。
普門館と言えば、全日本吹奏楽コンクールの開催場所で、吹奏楽を楽しむ人の「聖地」ともいうべき場所。「吹奏楽の甲子園」とも言われました。
私の学生時代にも、吹奏楽部の友人たちは「目指せ普門館!」と言っていました。
朝日新聞デジタルによると所有する宗教法人が「耐震改修や建て直しを断念したため」ということ。
今年もとりあえず名古屋国際会議場での開催となるということです。
今回、報道で初めて知りましたが、普門館は1970年の建築だそう。もっと古いのかと思っていましたが、意外でした。
しかし、「天井部分が大規模な地震で崩落する危険がある」(msn産経ニュース)という事情では仕方がありません。
名古屋国際会議場にも行ったことがあり、こちらももちろん素晴らしい施設ですが、味わいのあるホールが今後どうなるのか、行く末が気になります。
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第九

友人が第九だけで50枚超のCDを持っている、という話をしていました。
それを聞いていたら、一年の締めくくりはやはり第九という感じがしてきます。
きょうはフルトヴェングラーの合唱を。
今年は第九が再び人気を高めたと何かの記事で読みました。
あれは新聞の文化欄だったでしょうか。
おぼろげな記憶ですが、概略、震災後のつながりを求める心と、第九の特に合唱人気の関係に言及したものだったように思います。
有名も無名も本当に多い第九。
それだけやはり客を呼べるということなのでしょう。
確かに、合唱のもたらす連帯感、第九という曲の持つ喜びのイメージは日本人の心に馴染むのかもしれません。
この曲を聴いていると、いろんなことがあっても、結局はよかった、いい一年だったという思いがこみ上げてきます。
そのとらえ方こそが、ある意味「日本人的」なのかもしれません。
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ユジャ・ワン

音楽家のビジュアルが変わってきているという話は以前も書きましたが、今、注目を浴びているユジャ・ワンも然り。
ちょっと古い言葉で言えば「ボディコン」みたいなミニのワンピースが印象的です。
今年は来日、3回…だったでしょうか。
この人の演奏は、嵐のよう。完璧なテクニックに裏打ちされた自由奔放さが、聴衆までも高みに引き上げるような気がします。
魔術師、小悪魔、等々、危険な香りのする称号が似合う人。
来年も来日を待ちたいと思います。
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猿回し

最近、猿回しを見る機会がありました。
恥ずかしながら大道芸的なものだと思っていましたが、歴史のある伝統芸だと認識をあらたにした次第です。
そういえば狂言には靫猿(うつぼざる)があります。
大名の命令で猿引が猿をやむなく殺そうとすると、芸の合図かと思った猿が芸を始める…という話でした。
浄瑠璃なら「近頃河原の達引」。孝行者の猿回しの物語です。
こうして考えると、猿と人間というのは本当に近い関係にあり、また猿、人間と分割的ではなく、親しみを込めた関係として描かれてきたという。
あらためて調べてみると、もともと猿回しの歴史は奈良時代に遡り、武家の厄除けなど宗教的な儀式に使われていたのが始まりといいます。
まだまだ知らない文化がたくさんあります。
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版画「塔」

私のなかで雨の日に聞く曲として定着しています。
ドビュッシー「版画」より「塔」。
アジア的な音楽です。
ガムラン音楽の影響もあると聞きます。
ガムランって、いろいろな西洋芸術のなかで時々取り入れられています。こういう雰囲気は西洋にはなかったものとして、西洋人たちを惹きつけたのだろうと、月並みながら想像。
「版画」は3つの異なる地域をそれぞれ描いています。
あとの2つは、スペインをテーマとした「グラナダの夕べ」、そしてフランスの「雨の庭」。
続いて「雨の庭」を聞きましたが、こちらは対照的に洗練の極み、と私には感じられます。
地域によっては雪も混じるという冷たい雨。こういう日にはこういう日にふさわしい曲を探すのを楽しみとしたいと思います。
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フェイゲン

きょうの一枚は、1年ほど前に出たフェイゲンの「サンケン・コンドズ」。
フェイゲンは米国バンド、スティーリー・ダンの一員ですが、これはソロアルバム。去年はちょうどこの時期に、デュークス・オブ・セプテンバー・リズム・レヴューとして来日公演を行っていたのでした。
軽快な曲が多いのですが、歌詞にはシニカルなものがちりばめられています。
「メモラビリア」は核実験で発生したかけらを拾い集める女性のストーリー。
背景をのぞかせながらも、正面から社会と対峙するような作品ではないのが、個人的には、好きです。
アイザック・ヘイズのカバー一曲を除き、すべてフェイゲンのオリジナル。大人のロックという感じがします。
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